童謡は、子供たちに楽しみながら教訓を与えるために作られた歌や詩です。しかし、中には血や首切りなどの怖い要素が含まれているものも。日本の童謡だと、はないちもんめ 意味 怖いことなどが有名です。そして、怖い童謡は日本だけに留まらず、世界中に存在しています。今回は、そんな世界中の怖い童謡をまとめました。
目次
残酷な歌詞?世界の怖い童謡まとめ
グリーングリーン
「グリーングリーン」は、アメリカのフォークソンググループであるニュー・クリスティ・ミンストレルズが制作した楽曲で、日本語バージョンは片岡輝によって作詞されました。
一般的には、父親が子供に向けて生きることの大切さや、悲しみに打ち勝つ強さを伝える歌だとされています。しかし2番以降の歌詞は意味深となっており、父親がどこか遠くへ行き二度と帰ってこないというような内容となっています。父親との別れについては「戦争へ行った」「病気で亡くなった」といった説があります。
ロンドン橋
「ロンドン橋」(原題:London Bridge)は、イングランドの民謡です。ロンドン橋と呼ばれる橋は、実際にロンドンに存在します。
ロンドン橋では、女性が橋の建設で人柱にされたという説があります。日本語の歌詞は「ロンドン橋♪」で終わりますが、英語版の歌詞は「My fair lady♪」で終わります。これは清らかな女性を、川の神への捧げ物として選ぶ意味があると言われています。
また、この歌は子供の遊び唄にもなっています。歌の最後で橋が崩れ、そこを通っていた人が次の鬼になるというルールです。努力や能力とは関係なく突然捕まえられるという、理不尽さを子供たちに伝えているのかもしれません。
ラ・マルセイエーズ
「ラ・マルセイエーズ」はフランスの国歌で、「マルセイユの歌」とも呼ばれます。革命歌から国歌へと変遷した歴史があり、作詞・作曲は当時の大尉でした。ビートルズの曲「All You Need is Love(愛こそはすべて)」のイントロ部分にも使用されています。
歌詞を和訳すると、かなり恐ろしい内容となっています。「血に染まる軍旗」や、「子供や妻たちの首を切り落とす」といったグロテスクな表現があり、基本的には戦争を描いた歌のようです。この歌の趣旨としては、故郷を守るという意味合いがあるようです。
ドナドナ
「ドナドナ」は、もともと東ヨーロッパのユダヤ人が使用する「イディッシュ語」で作詞され、なぜか世界中でヒットし、様々な言語に翻訳されました。
この歌は、子牛が悲しげに売られるさまを歌った曲で知られています。しかし、実は子牛は黒人の子供のことを指していて、奴隷売買を憂いた歌だと言われています。
「ドナ」は、「わが主」を意味する言葉「アドナイ」の短縮形です。「ドナドナ」の意味には諸説あり、牛を追うときの掛け声やユダヤ教の神を指す言葉など様々です。いずれにせよ、「ドナドナ」は悲しいイメージを想起させる言葉として広く知られています。
まとめ
世界中の怖い童謡を紹介しました。これらの怖い童謡は、深い意味を秘めた教育的な要素を持っています。これらの歌の意味を知ることで、新たな教養を得られるのではないでしょうか。