近年は猛暑が続き、体調を崩されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に心配なのは熱中症。熱中症は命を落とすこともありますし、回復しても後遺症が出ることがあるので注意が必要です。この記事では熱中症の後遺症の症状と、予防の方法について解説します。
目次
熱中症の後遺症とは
熱中症の回復には数時間から数日かかりますが、その後に後遺症が出ることがあるようです。重い後遺症が残る確率は1.6%程度と言われています。熱中症が重篤であるほど後遺症が出やすいとされていますが、軽症でも発症する可能性があり、注意が必要です。気になる症状があれば医療機関の受診を検討しましょう。
熱中症の後遺症 症状
熱中症の後遺症で、熱中症の症状(倦怠感・頭痛など)が長期間続くことがあります。さらに重い後遺症が出た場合の症状は、脳の障害によるものが多く、以下のようなものがあります。
- 歩行時のふらつき
- 手足の動かしにくさ
- 記憶障害
- 嚥下機能の低下
さらに、パーキンソン症候群が引き起こされることもあります。その場合はよく転倒したり筋肉のこわばりがあったりするので注意しましょう。
また、脳以外の臓器にも後遺症が出る可能性があり、症状は多岐にわたります。
熱中症の後遺症 原因
熱中症によって後遺症が残る原因は
- 体温の異常な上昇
- 脱水
によって臓器が障害を受けるからです。体温が高すぎる場合に最も影響を受けやすいのは脳と言われています。脳以外に腎臓や心臓、肺、などに障害が残ったり、血液が固まりにくくなったりする例もあるようです。これらの後遺症は治らないものも含まれています。熱中症の後遺症にならないように注意したいですね。
熱中症の後遺症を防ぐには
熱中症の後遺症を防ぐには、熱中症自体にならないようにすることが一番です。ただ、熱中症になってしまっても、軽症であれば後遺症が残りにくいです。重症の熱中症になる前に適切な治療を受けることで、熱中症の後遺症が出る確率を減らすことができます。
熱中症を防ぐ
近年、熱中症対策はよく話題になりますが、基本を振り返ってみましょう。
“対策1 シーズンを通して、暑さに負けない体づくりを続けよう
対策2 日々の生活の中で、暑さに対する工夫をしよう
対策3 特に注意が必要なシーンや場所で、暑さから身体を守るアクションを“
(引用:熱中症ゼロへ)
熱中症を予防し、万が一熱中症になってしまっても重症化させないために、これらの対策を意識して過ごすことが大切です。
熱中症になってしまったら
熱中症になってしまったら、応急処置をして、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
応急処置としては、体を冷やす、涼しい場所へ移動する、水分を補給するなどを行います。熱中症かもしれないと思ったら、涼しい場所に移動してスポーツドリンクなどを飲むとよさそうです。
応急処置のあとは、医療機関をなるべく早く受診することが必要で、救急車を使用した方が良い場合もあります。
“自力で水が飲めない、意識がない場合は、
ためらわず救急車を呼びましょう!“
(引用:厚生労働省)
まとめ
熱中症のあと、倦怠感や頭痛などの症状が長期間残ることがあります。さらに重い熱中症の後遺症は主に脳の障害です。熱中症の後遺症を防ぐためには、熱中症自体を防ぐことと、なるべく重症化させないことが必要です。身体を冷やす、水分を補給するなど、熱中症予防の基本を忘れずに夏を乗り切りましょう。