空を飛べるヘリコプターのパイロット。そんなヘリパイロットのお仕事に就くためには、いくつかの条件と経験が必要です。どのような条件があり、どのように経験を積んでいけばよいのでしょう。また、どのようなスクールに通えばよいか、詳しく見ていきましょう。
目次
パイロットになるためには?
ヘリコプターのパイロットになる方法は主に2つあります。
1つは、自家用ライセンスを取得して警察や消防などの航空隊操縦士などを養成する官公庁採用試験を受けることです。自家用ライセンスは「自家用操縦士」のことで、自動車でいうところの普通免許に該当します。一般の人が航空機やヘリコプターを操縦するために必要な資格です。
もうひとつは、事業用ライセンス(=事業用操縦士)までを取得して官公庁航空隊または民間運航会社の有資格操縦士募集にチャレンジする方法です。
どのような経験が必要?
事業用操縦士免許を取得するためには、ある程度の操縦経験が必要だと前述しましたが、どのような操縦経験が必要なのでしょうか。まず、飛行時間の条件があります。
ヘリコプターのパイロットになるためには、総飛行時間150時間以上という条件をクリアしなければいけません。また、これ以外にも条件があります。
- 機長としての飛行が35時間以上あること
- 機長として5時間以上の夜間飛行をして5回以上の着陸と離陸をすること
- 10時間以上の計器飛行をすること
- オートロテイションで着陸すること
- 機長として300km以上の野外飛行をして、中間で2回以上の生地着陸をすること
これらの飛行経験を積むことが事業用操縦士の試験を受けるための条件になるのです。条件を満たしていないとそもそも試験を受けることができないので注意しましょう。
ヘリパイロットになりたいならスクールに
飛行経験を積まなければ試験を受けることができない事業用操縦士免許ですが、ヘリコプターの操縦経験をどのように積めばよいのでしょうか。
おすすめは、パイロットを養成しているようなパイロットスクールに入学する、あるいは航空大学などの専門的な学校に進学するという方法です。
先ほどもお伝えしたように、ヘリコプターのパイロットになるためには事業用操縦士免許を取る必要があり、その免許を取得するためにはある程度の操縦経験も必要になります。
また、操縦経験だけでなく学科試験の勉強も必要です。独学で取れるものではありませんので、スクールでは学科のための授業などもあることから、パイロットを目指すためにはパイロットスクール、または航空大学などで学ぶのが近道といえます。
パイロットになるためには高額の費用が必要になりますが、奨学金制度などを導入している航空事業会社もあるので、調べてみてください。
どんなスクールを選んだらよいか?
では、ヘリコプターパイロットになるための操縦士スクールはどのように選ぶとよいでしょうか。
判断基準として考えられるのは、開校してから何年間の実績があるのか、また過去に事故は起こしていないか、免許合格率はどのくらいか、免許取得後の就職率はどのくらいかということです。濁さずはっきりと記載されているところは信頼できると言えるでしょう。
また、費用も決して安いものではないので、しっかりと下調べをしてからスクールを選びましょう。比較的安価な海外のパイロットスクールに通うという選択肢もありますが、最終的に日本でパイロットとして勤務したい場合には、免許の書き換えが必要になることなどを視野に入れて慎重に判断しましょう。
パイロットスクールは国内だけでなく国外でも通える
日本のパイロットスクールに通いたい場合、スクールにかかる費用はおよそ400万円近くがほとんどです。
また、海外でライセンスを取る方法もあり、費用はその時の為替レートにもよりますが、日本円にすると約300万円~400万円が一般的です。 海外で取得したライセンスは、日本のライセンスに切り替えることも可能ですが、切り替えの際は法規の学科試験を受けることになるので注意しましょう。
海外のパイロットスクールは、オーストラリアやハワイにあるスクールが日本人から人気を集めています。他にも人気のスクールは海外にもいくつかあるので、気になるところがあればチェックしてみましょう。
まずは資料請求から始めてみましょう
このように、パイロットスクールに通う場合、金額もけっして安くはないため、さまざまな点に気を付けながら慎重にスクールを選んでいく必要があります。
気になるパイロットスクールがあれば、まずは各スクールから資料請求することをおすすめします。さまざまな方向からスクールの特徴を見比べ、自分に合ったスクールを見つけましょう!