アルスラーン戦記は田中芳樹先生が原作を描き、2013年に荒川弘先生によって漫画化された作品です。『アルスラーン戦記』小説版は30年以上続いた作品ではありますが、漫画が打ち切りになってしまったというのは本当なのでしょうか。
そこで今回は、アルスラーン戦記の漫画は打ち切りなのか、完結がひどいと言われる理由などについて調査します。
目次
アルスラーン戦記の漫画は打ち切り?
2025年9月現在、アルスラーン戦記の漫画が打ち切りになった発表はなく、『別冊少年マガジン』で連載が続いています。アルスラーン戦記の漫画はこれまでに22巻発売されており、『鋼の錬金術師』の作者である荒川弘先生が担当しているということもあり、高い人気を誇っています。
原作が完結しているから
アルスラーン戦記の漫画が打ち切りだと言われているのは、原作となっている小説が完結しているからではないでしょうか。
アルスラーン戦記の原作を描いているのは田中芳樹先生で、1986年8月13日から始まり、2017年12月13日に最終回を迎えました。アルスラーン戦記は荒川弘先生の作品ではありますが、田中芳樹先生が描いてきた物語でもあり、原作となっている小説が最終回を迎えていることから漫画も完結してしまったと考えられ、打ち切りという噂が出てしまったのではないでしょうか。
同時連載
アルスラーン戦記の漫画打ち切りだと言われているのは、荒川弘先生が2つの作品を連載しているからではないでしょうか。
2025年9月現在、荒川弘先生は『アルスラーン戦記』以外に『黄泉のツガイ』という作品の連載を行なっています。黄泉のツガイは2021年から月刊少年ガンガンで連載している作品です。月刊誌なので週刊誌ほど更新頻度が高くないとはいえ、2つの作品を同時に連載するのはかなりの負担がかかるので打ち切りという噂が出てしまったのではないでしょうか。
長期連載のため
アルスラーン戦記は2013年から連載が続いている長期連載作品の1つです。『名探偵コナン』や『ONE PIECE』といった長期人気作品でも連載期間が長くなると、一部のファンの間で打ち切りの噂などが出てしまうことが少なくありません。長くなることにより、作者などの体調面なども継続するのに影響を与えてくるのでファンからは不安の声が上がることもあります。
そのため、アルスラーン戦記の漫画が打ち切りになってしまうという噂もそういったことが関係しているのではないでしょうか。
サジェストワードの影響
アルスラーン戦記の漫画が打ち切りになってしまうのではないかという噂は、検索時に表示されるサジェストワードが関係しているのではないでしょうか。
サジェストワードは一定数の人が調べたことが候補として表示される仕組みになっているので、そういった噂などがあることの証明とも言えます。そのため、一定数の人が『アルスラーン戦記』が打ち切りになるのではないかと考え、調べた結果サジェストワードに表示されるようになり、それが拡散されてしまったのではないでしょうか。
『アルスラーン戦記』完結がひどいと言われる理由を調査
アルスラーン戦記の原作である小説版は、2017年をもって最終回を迎えています。30年以上も続いた作品が遂に完結したということでファンの間では話題になりましたが、一部はマイナス意見が出てしまっているようです。ただ、そういった意見がある一方で、ポジティブな意見もあります。
では、なぜアルスラーン戦記ほどの作品の完結がひどいと言われてしまっているのでしょうか。
ハッピーエンドではない
多くの読者はどんな物語であっても、少なからずハッピーエンドで最終回をむかえることを望んでいます。しかし、アルスラーン戦記の完結はハッピーエンドと呼べる展開ではありませんでした。
まず、主人公であるアルスラーンは蛇王ザッハークとの戦いで相打ちという形で命を落としてしまいます。さらに、アルスラーンを支えていた十六翼将と呼ばれる16人の頼れる部下のほとんどが亡くなってしまい、最終的に国も滅亡してしまいました。
かなり悲惨な結末を迎えており、このことがひどいとされる理由になっているのではないでしょうか。
淡泊な演出
アルスラーン戦記の完結がひどいと言われてしまっているのは、主要キャラクターが亡くなった際の描写が淡泊だったことが関係していると言われています。
田中芳樹先生は『銀河英雄伝説』という作品も執筆しており、そこでは主要キャラクターが亡くなった際の描写がドラマチックに描かれていました。しかし、アルスラーン戦記の主要キャラクターと言える十六翼将が亡くなった際は淡泊で、ストーリーを進めるために省略されてしまった印象があり、それがマイナス意見に繋がってしまっていると言われています。
ストーリーの変化
アルスラーン戦記の小説版は31年も継続された作品で、その過程でストーリーにも少し変化が生じてしまい、そのことが完結がひどいと言われる理由になっているのではないでしょうか。
アルスラーン戦記の序盤は成長をしながら、仲間を集め、国を取り戻すという冒険譚的な要素が強い作品という印象があります。しかし、終盤に向かっていくと政治的な考えなどが焦点になっていくことが多く、ストーリーの根幹が変わってしまったような感覚を持った人も少なくないと思われます。
理想とのギャップ
アルスラーン戦記の最終回ではアルスラーンだけではなく、十六翼将の内14人が亡くなってしまうというかなりハードな展開を迎えていました。また、せっかく取り戻したパルス王国も最終的には滅亡してしまうという結末になっています。
多くの読者はアルスラーンと十六翼将が長き渡って国を統治し、平穏な生活を送っていくというストーリーを理想を考えていたと思いますが、実際の展開は全くの反対だったのでそういった部分が賛否両論となってしまったのではないでしょうか。
まとめ
今回は『アルスラーン戦記』の漫画は打ち切りなのか、完結がひどいと言われる理由などについて調査しました。
アルスラーン戦記の漫画は打ち切りになっておらず、現在も連載が続いています。原作である小説版ではかなり悲惨な結末を迎えていますが、漫画版ではどのように最終回を迎えるのかが注目ポイントですね。
アルスラーン戦記の漫画がどのような展開になっていくのか、引き続き注目していきましょう。