スマホにパソコン、タブレットとインターネットへ繋がるデバイスを一人ひとつ以上は持っているのが当たり前の時代。そんな時代だからこその詐欺がいくつもあるのですが、その中でもコロナ禍に入り被害が急激に増えた詐欺があります。それが『サポート詐欺』です。
目次
サポート詐欺とは
サポート詐欺とは、インターネット利用時に偽の警告を表示させ、偽の『ヘルプデスク』や『サポート窓口』へ電話をかけさせたり、サイトへ誘い込むことで有償サポートやセキュリティソフト等の契約を迫ったり、ポップアップ画面を消すなどしてウイルス除去したように見せかけ、修理費用としてお金を騙し取ろうとする詐欺の一種です。別名・技術サポート詐欺、またはテクニカルサポート(テクサポ)詐欺とも呼ばれています。2021年の被害相談件数は、年間5,000件以上と言われています。
サポート詐欺の手口や仕組み
サポート詐欺の手口や仕組みを知っておけば、慌てて詐欺グループに連絡せずに済みます。ここからは、サポート詐欺の手口や仕組みをご紹介します。
①広告などにセキュリティ警告メッセージを仕込む
サポート詐欺は、スマホやパソコン、タブレットなどでインターネットを使用していると偽の『エラーメッセージ』や『セキュリティ 警告表示』がポップアップで表示されたり、偽の『警告音』がなったりします。具体的には、
- ウイルスに感染しました
- お使いのデバイスはマルウェアに感染しています
- 個人情報が漏洩しています
不安に感じる人が多いと思いますが、実際はウイルス感染や個人情報の漏洩はしておらず、このような言葉で不安を煽るのが狙いです。
これらのセキュリティ警告の多くは、Webサイトの広告に仕込まれているのです。Webサイト側も、悪意のある広告をブロックするように対応しているものの、イタチごっこになってしまい表示されてしまうこともあります。普段見慣れているサイトであっても、突然セキュリティ警告が表示されることもあるので注意が必要です。
②「サポート窓口」を装う電話番号への連絡を促す
①で紹介した偽の『エラーメッセージ』で、その問題を解決するために・・・とサポート窓口やサポートセンターへの電話連絡を促します。記載されている電話は、詐欺グループへ繋がります。
③リモートデスクトップソフトをインストールさせる
警告メッセージに載っている連絡先に電話すると、パソコンの状況を確認するためにリモートデスクトップアプリのインストールを促されます。例えば、TeamViewerやLogMeIn、AnyDeskなど、実在するパソコンを遠隔で操作できるソフトをインストールするよう言われることがあります。相手に言われるままにリモートデスクトップアプリをインストールすると、第三者がパソコンの操作をすることを可能にしてしまうので非常に危険です。
④有料サポートサービスの契約を促す
実際は確認していないにもかかわらず、パソコンの状態を確認したと思わせて、問題を解決するための有料サポートサービスの契約が必要などと言ってきます。そのまま有料サポートサービスの契約に進むと、クレジットカードや電子マネーでの支払いを要求されるので注意が必要です。クレジットカードは、番号を知られ悪用されて金銭被害に遭ってしまうケースもあるので気をつけましょう。
サポート詐欺の対処方法
もし、いつも使うサイトで何かしら警告メッセージが出た場合でも、警戒した上で落ち着いて対応しましょう。対処方法は、以下を参考にしてみてくださいね!
- 警告音はまずミュートにしたり、音量設定で消音してみる。
- ポップアップ画面にコールセンターやサポート窓口などの電話番号が記載されていても連絡しない。
- 自分が信頼出来る人や、信頼できるサポート窓口等に相談する。
- セキュリティ対策ソフトを導入して、ウイルススキャン等を実施する。
- サイバー犯罪の手口をより理解しておくために、YouTubeやサイトなどでサポート詐欺について検索してみる。