明治末期の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金を巡るサバイバルが描かれる『ゴールデンカムイ』。原作漫画が完結した後も、アニメの最終章製作決定や実写化などが予定されています。
この記事では、ゴールデンカムイの聖地巡礼を計画している方に向けて、北海道全域に点在するスポットをエリア別に詳しく解説します。
目次
【札幌エリア】都心で巡る歴史と決戦の舞台
札幌は北海道観光の拠点でありながら、作中の「札幌編」で重要な舞台となったスポットが集中しています。他の観光と合わせて巡りやすく、聖地巡礼初心者にもおすすめのエリアですよ。
札幌市時計台(旧札幌農学校演武場)
札幌のシンボルとして有名な「時計台」は、作中では225話から始まる札幌編で度々描かれています。切り裂きジャックことマイケル・オストログを追う杉元一行や第七師団が集結していく過程で、印象的に登場しました。
明治11年に建設されたこの建物は、当時の開拓の気風を今に伝える貴重な遺産です。館内では、作中のキャラクターたちが駆け抜けた時代背景を肌で感じることができます。
サッポロビール博物館
赤レンガの美しい外観が目を引くこの場所は、札幌編・決着の地となった工場のモデルです。杉元たちがビールを浴びながら死闘を繰り広げる壮絶なシーンは、多くのファンの記憶に刻まれているのではないでしょうか。
現在は博物館として、サッポロビールの歴史を学べるほか、貴重な復刻ビールの試飲も楽しめます。作中で石川啄木が犯行現場を予言する場面など、外観の描写も非常に精緻に再現されています。
北海道開拓の村
ファンにとって「最大の聖地」と言っても過言ではないのが、この野外博物館です。明治から昭和初期の建物を移築・復元した施設で、野田先生も「登場人物たちが生きた時代を最も濃厚に感じられる場所」として挙げています。
驚いたのは、敷地内の52棟中33棟が作中のモデルになっている点です。
- 旧山本理髪店:尾形と土方がヒゲを剃ってもらうシーンの舞台。
- 火の見櫓:尾形が登っていた櫓のモデル。
村内を歩くだけで、まさに『ゴールデンカムイ』の世界に入り込んでいるかのような感覚を味わえますよ。
【小樽・旭川エリア】物語の始まりと第七師団の本拠地
小樽は物語が動き出した「始まりの地」であり、旭川は最強の軍団・第七師団が根を張る場所です。キャラクターたちの背景を知るには欠かせないエリアですね。
【小樽エリア】旧小樽倉庫・小樽貴賓館
小樽運河沿いに立つ「旧小樽倉庫」は、鶴見中尉が武器を仕入れていたシーンの背景にそっくりです。また、「小樽貴賓館(旧青山別邸)」は、ニシン漁で富を築いた豪邸のモデル。
ここでは、鶴見中尉がピアノを弾く優雅かつ不気味なシーンや、アシリパが「オソマ」と勘違いした有田焼の便器など、印象的な小ネタのモデルも確認できますよ。
【旭川エリア】北鎮記念館・神居古潭
第七師団の歴史を知りたいなら、陸上自衛隊旭川駐屯地に隣接する「北鎮記念館」は外せません。第七師団(北鎮部隊)に関する膨大な資料が展示されており、作中に登場する銃器や軍服の実物を見ることができます。
ここではゴールデンカムイの聖地巡礼に特化した案内サービスもあり、作中の軍服を身にまとってのコスプレ体験ができるのも嬉しいポイントです。
また、「神居古潭(かむいこたん)」は、脱獄王・白石を巡る吊橋での攻防戦の舞台。美しい渓谷美とともに、白石が川へ流されていく緊迫したシーンを思い浮かべてみてください。
【網走・函館・根室エリア】物語はクライマックスへ
物語の大きな節目となる網走、そして最終決戦の地・函館。これらのエリアは、キャラクターたちの生死を賭けたドラマが凝縮されています。
博物館 網走監獄
「のっぺら坊」の正体、そして金塊の謎が大きく動く網走監獄編。その舞台となったのがここです。特に、5つの舎房を一度に監視できる「五翼放射状平屋舎房」は必見。門倉が看守として見張りを行っていた中央見張り所や、偽のっぺら坊が収監されていた「第四舎第六六房」などが当時のまま保存されています。
五稜郭公園(函館)
物語がいよいよ完結へと向かう最終章の舞台です。星形の城郭として知られる五稜郭は、アイヌの金塊が隠された場所として描かれました。
激しいバトルが繰り広げられた箱館奉行所や、金塊が眠っていたとされる井戸のモデルなど、ラストシーンの感動を再体験できるスポットが満載です。
根室:花咲灯台 車石
道東の根室にある「車石」は、人斬り用一郎こと土井新蔵が最期を迎えた場所。放射状に広がる奇岩の風景を背景に、土方歳三が永倉新八へ語りかけた「まだまだ走れる そうだろう?ガムシン」という名セリフが聞こえてきそうな神々しい空気が漂っています。
アニメ『ゴールデンカムイ』はどこまで放送された?
聖地巡礼を楽しむ前に、アニメの進捗をおさらいしておきましょう。現在、アニメは第四期まで放送されており、物語は佳境に入っています。
各シーズンの放送範囲まとめ
これまでに放送されたアニメシリーズは、第四期(全49話)までで、原作コミックスの第25巻・第243話までのエピソードを消化しています。
第一期・第二期
2018年に放送された第一期では、原作の第1巻から第7巻(第62話)までが描かれ、杉元とアシリパの出会いから刺青人皮を集める旅の始まりが描かれました。続く第二期は第14巻(第139話)までをカバーし、網走監獄への潜入とのっぺら坊の死という衝撃の展開を迎えました。
第三期・第四期
第三期は舞台を樺太へ移し、第20巻(第192話)までの「樺太編」をじっくりと描写。そして最新の第四期では、北海道へ帰還した一行が第25巻(第243話)まで進み、各勢力が札幌へと集結していく様子が描かれました。
まとめ
今回は、北海道各地に点在する『ゴールデンカムイ』の聖地巡礼と、アニメの最新状況について解説しました。広大な北海道を移動するのは大変ですが、それぞれのスポットには作品の魂が宿っています。聖地を訪れることで、野田サトル先生が描こうとした「アイヌの文化」や「開拓時代の熱量」をより深く理解できるはずですよ。


