ジブリ映画のモデルとなった聖地13選を作品別に紹介!

ジブリ映画のモデルとなった聖地13選を作品別に紹介!

スタジオジブリが制作する作品の美しい背景は、実は世界中に実在する場所をモデルにして描かれていることをご存知でしょうか。監督やスタッフが実際に足を運んだ場所や、インスピレーションを得た絶景スポットは国内外に数多く存在しています。ジブリの聖地巡礼の旅に出れば、スクリーンで見た懐かしい風景に出会えるかもしれません。

となりのトトロ

日本の里山の風景を描いた「となりのトトロ」は、東京近郊の自然豊かな場所がモデルになっています。

狭山丘陵(東京都・埼玉県)

東京都と埼玉県にまたがる狭山丘陵は、「となりのトトロ」の舞台のモデルの一つとされる場所です。面積約3500ヘクタールに及ぶ広大な丘陵地帯で、「トトロの森」の愛称で親しまれています。公益財団法人トトロのふるさと基金によって保護されている山林は、1990年からのナショナルトラスト運動により、現在までに40カ所以上の用地が取得され、雑木林や茶畑など昔ながらの里山の自然が残されています。

出典:山のおじさん

もののけ姫

原始の森を舞台にした壮大な物語「もののけ姫」は、世界遺産の森がモデルとなりました。

屋久島・白谷雲水峡(鹿児島県)

鹿児島県の世界自然遺産・屋久島にある白谷雲水峡は、「もののけ姫」の原始の森のモデルになった場所として知られています。宮崎駿監督が青森県の白神山地の森と合わせて何度も足を運び、作品の世界観を作り上げたと言われています。標高600~1050メートルに位置する自然休養林で、すべてのものが緑色の苔で覆われた幻想的な景色が広がっています。

白神山地(青森県・秋田県)

秋田県北西部と青森県南西部にまたがる約13万ヘクタールの広大な山地帯で、「もののけ姫」の冒頭に登場するアシタカが暮らす「エミシの村」のモデルになったとされています。1993年に屋久島と同時に世界遺産に登録され、ブナの原生林が残る貴重な森として、作品の世界観を作る上で参考にされました。​

千と千尋の神隠し

不思議な世界に迷い込んだ少女の物語「千と千尋の神隠し」には、日本の伝統的な温泉旅館がモデルとなっています。

四万温泉・積善館(群馬県)

群馬県の四万温泉にある積善館は、江戸時代元禄四年(1691年)創業の日本最古の木造湯宿建築として知られています。本館前に架かる赤い橋や館内のトンネル、山荘の階段などが、映画「千と千尋の神隠し」に登場する湯屋「油屋」のシーンとよく似ていると言われ、2008年の日本テレビの特別番組でも油屋のイメージモデルの一つとして紹介されました。群馬県の重要文化財にも指定されている歴史的建造物です。

出典:YuiOhta

道後温泉本館(愛媛県)

愛媛県松山市にある道後温泉本館は、日本最古の温泉の一つと言われる国の重要文化財です。宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」に登場した油屋のモデルの一つになったと言われ、建物の雰囲気はまさに作品の世界そのものです。迷路のような通路や階段、複数の休憩部屋など、館内の構造も映画に登場するシーンを彷彿とさせます。

魔女の宅急便

魔女の少女キキが修行する海辺の街「魔女の宅急便」は、北欧の美しい街並みからインスピレーションを得ています。

ヴィスビュー(スウェーデン)

スウェーデン南東部のゴットランド島に位置するヴィスビューは、「魔女の宅急便」の舞台のモデルになった街として知られています。中世12世紀から17世紀までハンザ同盟の重要な交易地として栄えた都市で、街全体が世界遺産に登録されています。オレンジ色の屋根と青い海が広がる景色は、キキが高台から街を見渡すシーンそのものです。旧市街を囲む石壁も観光名所の一つで、バイキングの根拠地だった歴史を今に残しています。

ストックホルム(スウェーデン)

スウェーデンの首都ストックホルムも「魔女の宅急便」の舞台のモデルの一つとされています。キキが故郷を出て嵐を越えて辿り着いた「海に浮かぶ街」の市街地は、ストックホルムの美しい街並みを参考にしていると言われています。

ハウルの動く城

魔法と冒険のファンタジー「ハウルの動く城」は、ヨーロッパの歴史ある街が舞台になっています。

コルマール(フランス)

フランスのアルザス地方にあるコルマールの街は、2004年公開の「ハウルの動く城」に登場する美しい中世の街並みのモデルになった場所です。荒地の魔女の呪いで90歳の老婆の姿に変えられてしまった帽子屋の少女ソフィーと魔法使いのハウルが過ごす街の風景は、このコルマールの街並みから生まれました。

崖の上のポニョ

海辺の小さな町を舞台にした「崖の上のポニョ」は、瀬戸内海の美しい港町がモデルです。

鞆の浦(広島県)

広島県福山市にある鞆の浦は、「崖の上のポニョ」の構想が練られた場所として有名です。スタジオジブリの社員旅行でこの地を訪れた宮崎駿監督が鞆の浦を気に入り、崖の上の一軒家に2カ月ほど滞在して作品の構想を練ったと言われています。古くから残る街並みや常夜灯、穏やかな港には小さな漁船がたくさん浮かんでいて、主人公・宗介のポンポン船が走る様子を思わせる風景が広がっています。

天空の城ラピュタ

空に浮かぶ幻の城を探す冒険物語「天空の城ラピュタ」は、遺跡や自然の中に眠る場所がモデルとなりました。

ベンメリア遺跡(カンボジア)

カンボジアのアンコールワットから約40キロメートル離れた場所にあるベンメリア遺跡は、「天空の城ラピュタ」のモデルになったと言われています。木々の根が建物のいたるところに入り込み、手つかずのまま残された遺跡の姿は、パズーやシータが走り回った天空の城そのものです。ツタに覆われた感じがラピュタ内部とそっくりで、壊れた天空の城がここに落ちてきたのではないかと思わせる幻想的な場所です。

ウェールズ(イギリス)

イギリスのウェールズ地方に広がる大自然は、「天空の城ラピュタ」で主人公が旅に出ようと決意するシーンに使われたと言われています。公式サイトや監督のインタビューでも、ウェールズ地方の街並みを参考にした場所として挙げられています。

紅の豚

アドリア海を舞台にした大人の冒険物語「紅の豚」は、地中海の美しいビーチがモデルです。

ナヴァイオビーチ(ギリシャ)

ギリシャのザキントス島にあるナヴァイオビーチは、「紅の豚」の主人公ポルコの秘密のアジトのモデルと言われています。とても水が澄んでおり、青い海と青い空を独り占めできる最高の場所として、作品の世界観を形作りました。​

風の谷のナウシカ

荒廃した世界で生きる人々を描いた「風の谷のナウシカ」は、山岳地帯の絶景がモデルとなっています。

フンザ(パキスタン)

パキスタンのフンザは、「風の谷のナウシカ」に出てくる「風の谷」のモデルになった場所とされています。絶景スポットとして知られ、作品に登場する美しい谷の風景のインスピレーション源となりました。​

まとめ

ジブリ聖地を訪れる際には、現地のマナーや環境保護を心がけながら楽しむことが大切です。特に白谷雲水峡や狭山丘陵など自然保護区では、動植物を傷つけないよう配慮が必要とされています。また、温泉旅館や歴史的建造物を訪問する場合は事前に営業時間や予約状況を確認することをお勧めします。国内のジブリ聖地は四季折々で異なる表情を見せるため、何度訪れても新しい発見があるでしょう。海外の聖地についても、旅行計画を立てる際には現地の文化や習慣を尊重し、作品への愛を共有する仲間たちと共に、素晴らしいジブリ体験を楽しんでみてください。